CRMツール世界大手米セールスフォース・ドットコムは10月3日、同社のベンチャーキャピタル(CVC)「Salesforce Ventures」を通じ、自社インパクト投資ファンド「Salesforce Impact Fund」を5,000万米ドル(約56億円)規模で設立した。同社のITツールを活用し人材育成、機会均等、サステナビリティ、社会セクター発展の4分野で事業を行う企業に投資していく。
人材育成では、学生や社会人向けにスキル・キャリア教育の機会を提供する企業に投資する。また、機会均等では、女性やマイノリティの人々に対する機会均等の支援、経済的なエンパワーメントを行う企業が対象。サステナビリティでは、特に再生可能エネルギーや省エネ分野の企業に投資。社会セクター発展では、テクノロジーを用いてNPOやNGOの効率性と透明性を高め、インパクトを拡大する企業に投資する。
投資案件はすでに4件決定している。
- 人材開発:Viridis Learning(機械学習や予測モデルを活用したキャリア形成支援SaaSプラットフォーム)
- 機会均等:Ellevest(女性を対象とした投資プラットフォーム)
- サステナビリティ:Angaza(電力アクセスのない10億人に安価なエネルギー関連製品を提供するマッチングプラットフォーム)
- 社会セクター発展:Hustle(NGOや教育機関、アドボカシー・グループを対象とした個人間テキストメッセージプラットフォーム)
Salesforce Venturesは、投資意欲が旺盛な企業ベンチャーキャピタルの一つで、CBInsightの「アクティブなグローバル企業ベンチャーキャピタル・TOP 4」に4年連続で選出されている。特に、同社が提供する「Salesforce Intelligent Customer Success Platform」の発展につながるテクノロジーを持つ企業に主に投資している。投資先企業は資金だけでなく、世界最大のクラウド・エコシステムへのアクセスや、同社幹部からの指導を受けることもできる。また、「Pledge 1%イニシアチブ」に参加し、同社の慈善活動に関する知見を得ながら社会へのインパクトを最大化させることも目指せる。Salesforce Venturesは、2009年以来、すでに14か国、250のクラウド関係ベンチャー企業に投資している。
【参照ページ】Salesforce Ventures Introduces New $50 Million Impact Investment Fund
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