EUの行政府・欧州委員会は9月28日、新たなグリーンビルディング評価フレームワーク「Level(s)」の試験運用フェーズを開始したと発表した。今後2年をパイロットフェーズと位置づけ、各界から参加者を募りLevel(s)の本格運用の準備に入る。
Level(s)は、建物の規格、設計、建設、使用の全てに有用なフレームワークで、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量排出量、効率的な水消費、リサイクル、健康や幸福度、気候変動対応とレジリエンス、コストや価値等、非常に他面的な評価がなされる。グリーンビルディング評価では、従来エネルギー消費量や二酸化炭素排出量のみを対象にするものが多かったが、昨今、幅広い環境面や入居者等の社会面をも含む評価体系が世界的に生まれてきている。EUもLevel(s)を立ち上げ、世界のグリーンビルディング評価の中で存在感を出していく。とりわけサーキュラーエコノミーを意識し、建物のライフサイクル全体を考慮できるのが特徴的だ。
世界各国のグリーンビルディング協会(GBC)の統括組織である、世界グリーンビルディング協会(WorldGBC)も今回の動きを歓迎。グリーンビルディング協会の地域支部も、グリーン建材調達に関する知見共有、グリーンビルディングという概念の啓蒙、認可制度や政策設計に深く携わっていく予定。
【機関サイト】Level(s)
【参照ページ】Introducing Level(s): A common language to understand sustainability in European buildings
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