食品大手スイス・ネスレ子会社でカプセル式コーヒー専業のネスプレッソは9月12日、同社の高品質コーヒー豆を支えるコーヒー農家のストーリーを共有していくキャンペーンを開始した。同社のコーヒー豆調達では、独自の調達プログラム「Nespresso AAA Sustainable Quality Program」を設け、現地の生産農家と直接改善を行う取組を2003年から行っている。
コロンビアのハルディンでは、コーヒー農家が異なる豆の処理プロセスを実施しており、コーヒー豆の品質に大きなばらつきが出る課題を抱えていた。そこで同社は、プログラムを通じ、同地域の農業組合と協力し、コミュニティ・ミルという共同の処理施設を整備した。これにより、コーヒー農家は同じ処理施設を活用することで、豆の品質が安定するとともに、品質向上も実現できた。また、農家にとっても各自行っていた処理業務がなくなったことで、一日最大5時間労働時間を削減することもできた。
今回のキャンペーンでは、ハルディンの協同処理施設によって、具体的に各農家にもたらした効果を伝えている。ある農家は労働時間とコスト削減が実現できたことで、蝶が好きな息女は大学に通い、生物学を専攻することができた。また、別の農家では、家族と過ごす時間が増え、地域活動の消防団員としても活躍している。子息と釣りに行くのが趣味の農家は、川の清掃活動に精を出しているという。
ネスプレッソは、生産者のストーリーを共有していくことで、消費者が嗜むコーヒーの裏側の努力を理解していってもらえればと語っている。
【参照ページ】Meet Humberto, LuisMiguel and Esteban: some of the real farmers behind Nespresso's extraordinary coffees
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