ノルウェー、エチオピア両政府は8月16日、エチオピアの森林保護・再生で協働することで合意した。ノルウェー政府が2020年までに6億クローネ(約84億円)を拠出し、エチオピアにおける環境負荷の低い経済発展を支援する。
エチオピア政府は目下、「Climate Resilient Green Economy Strategy(気候変動適応グリーン経済戦略)」を掲げ、二酸化炭素排出量を2010年と同等に保ちながら、2025年までに中所得レベルにまで経済発展させることを目指している。そのため、エチオピア政府は2025年までに、255Mt CO2e(二酸化炭素換算1トン)の排出を抑制させる必要がある。その半分は、現在ある森林の保護及び森林再生によって賄えると見られている。ノルウェー政府が拠出する資金は、森林保護と再生に関する活動や林業における官民連携の促進に使われる。
エチオピアでの森林保護の取組は、同国での農業にも大きなプラスの影響を与える。エチオピアの農業は天水農業が中心のため、気候変動が収穫量や農家の生活を大きく左右する。また、同国の農家は、突発的な豪雨等の異常気象に悩まされており、森林によって土壌侵食の防止、地下水の蓄積などの効果も期待できる。
【参照ページ】Ethiopia Norway sign forest protection agreement
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