ヤマト運輸は8月3日、東京都、公益財団法人東京都公園協会と共同で、隅田川の水上バスを活用した「客貨混載」の実証実験を実施すると発表した。隅田川の水上バスは、東京都が所有する防災船で、平常時には東京都公園協会が東京水辺ラインとして旅客運航している。客貨混載(きゃくかこんさい)とは、人と貨物を同じ車両で一緒に運ぶことで、二酸化炭素排出量の削減や流通の効率化を図る取組のこと。
【参考】【物流】ヤマト運輸が展開する「客貨混載」。温室効果ガス削減と地域貢献の二大効果(2016年11月4日)
今回の実証実験では、浅草(二天門)、墨田区吾妻橋、両国、明石町・聖路加ガーデン前の各船着場間を実施ルートとし、東京に来た観光客の荷物を水上バスで輸送し、観光している間に荷物を目的地まで配送することを想定する。これにより、ヤマト運輸は、手ぶら観光サービスの拡充や、二酸化炭素排出量の削減、交通渋滞緩和などを目指す。一方東京都は、災害時に帰宅困難者だけではなく医療器材や救援物資の輸送も円滑に行うことを目指す。そのため、実証実験を通じて、定期運航中の水上バスで模擬貨物を輸送し、搬入・搬出における所要時間や人員、船内での安全性確保のための人員配置、旅客輸送への影響等を確認していく。実施期間は、今年8月10日から8月31日まで。
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