米アップルは7月28日、同社の製品パッケージに使用している全ての紙の原料となっている中国の森林32万エーカー全てで、国際森林管理認証のFSC認証を取得したと発表した。FSC認証は、持続可能な方法で維持管理していることの証明。これにより、アップル製品全てのパッケージ紙は、持続可能な紙となる。
アップルの森林保護プログラムは、2015年に世界自然保護基金(WWF)と協働でスタートし、2020年までに中国南部の100万エーカーの森林を持続可能なものにすることを目指している。まず第一弾として、ワーキング・フォレスト(その生態系への作用が維持されている森林)30万エーカーでFSC認証を受けた取得することを掲げたが、わずか2年でその目標を達成した。同目標の達成では、中国湖南省の湖南茂源林業有限責任公司と広西チワン族自治区の国営欽廉林場の2社が協働。湖南茂源林業有限責任公司は、中国の紙パルプ業としてFSC認証を取得した最大の林業地となる。WWFは、FSC認証の必要要件であるHigh Conservation Value Forest(保護価値の高い森林)認定のための森林管理計画や従業員教育で、2社それぞれをバックアップしてきた。アップルは第2弾として、100万エーカーの森林で管理改善を行っていく。さらにWWFは、中国南部の林業企業8社(合計45万エーカー以上)から森林管理を改善するコミットメントを取り付けている。
アップルは引き続き包装の簡易化・技術革新・再生紙活用による紙利用の効率化を探っていく。アップルは2016年、13万tの繊維を使用し、そのうち62%が再生紙、38%が持続可能な方法で得た新規木材(バージン材)、1%が持続可能性について認知できていない新規木材によるものだった。今後も同社は、
パッケージの小型化、用紙の効率利用、リサイクル用紙割合の増加に取り組んでいくと発表した。
【報告書】Environmental Responsibility Report 2017 Progress Report
【参照ページ】Apple supports working forest in China to make packaging more eco-friendly
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら