消費財大手ユニリーバは7月27日、コンパクトな新型洗濯用洗剤「Powergems」を開発したと発表した。従来の粉末タイプや液体タイプの洗剤ではなく、固形型の洗剤。成分が凝縮しているため、パッケージ容器を小さくでき、パッケージや製品運搬時の必要な資源やエネルギーが少量で済む。そのため、大きな環境効果がある。
Powergemsは、ユニリーバの徹底した消費者調査から誕生。顧客が求めている「洗浄力」「仕上がり力」「使いやすさ」の3機能を一本で満たすものになっているという。開発したのは同社のインド・ムンバイ、オランダ・フラールディング、イギリス・ポート・サンライトにある研究開発センター。洗剤は100%有効成分で、粉末タイプの2倍の濃縮。粉末タイプのような飛び散りがなく、液体タイプがもたらすケアや仕上がり具合を実現する商品となる。同社が実施した消費者テストでは、92%がPowergemsのパフォーマンスが彼らの期待を上回ると回答。74%が他の洗濯洗剤と比べてPowergemsが画期的だと答えた。生産は、ユニリーバ創業者リーバ卿が初めて設立したイギリス・ウォリントンの工場で行われる。
同製品の環境効果は、製品が高い濃縮性があるため年間2万tの化学品使用量が削減できる。また高濃度であるために、パッケージ容器を30%軽量化でき、プラスチックや紙製品の省資源につながる。また消費者とともにデザインしたパッケージ容器は、商品運用時の効率が良いため、1年あたり800台のトラック走行を削減できる。また、商品成分では、採掘天然資源をゼロにすることにも成功している。
【参照ページ】Unilever unveils world-first innovation in laundry with Persil Powergems
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら