豪ESG推進機関RIAA(Responsible Investment Association Australia)は7月25日、ESG投資ファンドの財務リターンが伝統的投資ファンドを上回っていいたことを示す報告書「Responsible Investment Benchmark Report 2017」を発表した。コアESG投資を実施している株式ファンドとマルチセクターファンドの双方で、3年、5年、10年の期間のほとんどでESG投資ファンドのほうが財務リターンが高かった。
オーストラリアの運用資産のうち44%は、ESG投資の分類である「ネガティブスクリーニング」、「インパクト投資」、「サステナビリティ・テーマ投資」、「ESGインテグレーション」で運用されており、ESG投資の額は、過去3年と比較して4倍以上の6,220億豪ドルとなっている。
同報告書には、オーストラリアのESG投資の最新状況について以下の内容をまとめている。
- 「ポジティブスクリーニング」、「ネガティブスクリーニング」、「サステナビリティ・テーマ投資」、「インパクト投資」(RIAAはこの4つを「コアESG投資」と分類)は、昨年比26%増加し649億豪ドル。運用資産総額の4.5%を占めている。
- 「ESGインテグレーション」は、今回分析対象となった資産管理会社91社のうち、16社(運用資産総額5,570億豪ドル)が実施。
- 「ポジティブスクリーニング」と「ネガティブスクリーニング」は、引き続きコア責任投資の最も一般的な戦略として、昨年比36%増加。
- サステナビリティ・テーマ投資は、18%増の272億豪ドルと大幅に増加。
【参照ページ】Australian Responsible Investments Outperforming Mainstream Investments: New Report
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