中国政府は7月18日、世界貿易機関(WTO)に対し、2017年中に国外からのごみの輸入を停止することを通知した。関連法は2017年末に制定される予定。プラスチックごみ、紙ごみ、鉄くず、ウール、灰、綿及び糸くず等のごみが対象となる。
中国は、資源獲得のためごみの輸入を実施しており、昨年中国国内に輸入されたごみの量は720万t。金額換算にして37億米ドルで、世界のごみ貿易額の56%を占める。中国にプラスチックごみを輸出している主要な国は日本と米国。国際貿易センター(ITC)の統計によると、それぞれ輸入量の10%を占めている。紙ごみの輸入でも、同じく日本と米国が主要輸出国。
中国は、急速に経済発展したことで、適切なごみ管理が国中に行き渡っておらず、不適切なゴミ廃棄により水路汚染や都市スモッグが発生している。中国環境保護部は7月17日、汚染源に関する全国的な調査を計画しており、また7月末までに地方レベルでの監査を実施することで地方政府の対策を急いでいる。
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