保険世界大手英ロイズは7月10日、サイバー攻撃リスクに関するレポート「Counting the cost: Cyber exposure decoded」を発表した。デジタル化が普及する中、世界経済はサイバー攻撃リスクに晒されていると警鐘。サイバー保険への需要も拡大しているという。
ロイズによると、世界のサイバー関連市場は30億から35億米ドルにまで成長しているが、サイバー攻撃への認識が遅れている保険市場では関連リスクに対応できる保険まだ成熟していない。
今回のレポートの目的は、保険会社がサイバーリスクを現実的かつ確からしい方法で定量化するのを支援することにある。現実に即したリスク計算を行うことで、保険会社は適切な保険商品を開発し、市場の発展に貢献できるとしている。レポートでは、具体的なシナリオとして、(1)クラウドサービスを提供するサーバーがハッキングされる、(2)自社システムに不具合を及ぼすサイバー攻撃により、社内、顧客、サプライヤー、取引先に影響が及ぼす、の22つのシナリオを分析している。
さらにレポートでは、アンダーライティング担当者、エクスポージャー・マネージャー、代理店向けに、推奨手法を具体的にリスク・ポートフォリオに反映される方法を解説したガイダンスも掲載している。
【参照ページ】A Lloyd's emerging risk report
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら