電気自動車大手テスラは7月6日、仏再生可能エネルギー発電事業者Neoenと共同で、オーストラリア南部の南オーストラリア州にリチウムイオン蓄電施設を建設すると発表した。蓄電設備容量は100MW/129MWh。ジェームズタウン市近郊にあるNeoenのホーンズデール風力発電所に接続され、南オーストラリア州の電力供給安定化を図る。
今回の蓄電設備建設は、南オーストラリア州政府が進める再生可能エネルギー推進政策の一環。南オーストラリア州では、昨年9月から度々大規模な停電に見舞われており、南オーストラリア州政府は、再生可能エネルギー発電を用いた電力供給の安定化を進める方針を決定した。同州政府は、100MW以上の蓄電設備建設のため入札を実施し、今回テスラが事業者に選定された。テスラは最近、米国カリフォルニア州南部で80MWhの大規模蓄電施設をわずか90日、1億米ドルで完成させた実績がある。
テスラの蓄電池は、ホーンズデール風力発電所で発電された電力を蓄電し、電力需要ピーク時に送電する。蓄電設備の完成は2017年12月を予定しており、完成すると世界最大のリチウムイオン蓄電施設となる。蓄電能力は、3万世帯以上をカバーするに充分な電力で、昨今生じている大停電を防止することが可能となる。
テスラは、今回活用する技術を利用することで、将来、家庭で余剰電力を蓄電し、電力需要ピーク時に送電することも可能になるとの見方も示した。
【参照ページ】Tesla Powerpack to Enable Large Scale Sustainable Energy to South Australia
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