サステナビリティ報告国際ガイドライン世界大手GRIは6月16日、GOLDコミュニティ会員企業だけが参加できる新たな企業間ナレッジ共有プログラム「スタンダード・パイオニア・プログラム(Standards Pioneers Program)」が今年4月に始動したことを発表した。同プログラムにはすでに44ヶ国153社が参加。GRIは同プログラムがGRIの最もコアのメンバーと位置づけ、GRIスタンダードの普及推進を進めていく。
【参考】【国際】GRI、新たなマルチステークホルダーネットワーク、GOLDコミュニティを開始(2016年3月9日)
同プログラムに参加した企業には、ソルベイ、富士ゼロックス、ナスダック、ステート・ストリート、GM、ブルームバーグ、ロシュ、デロイト、ノーザントラスト、ING、BASF、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ミュンヘン空港、シマンテック、UPS、モンサント、Eni、欧州投資銀行(EIB)、インテル、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)、チャイナモバイルなどがある。サステナビリティ報告作成支援企業も多数参加している。
同プログラムは今後、GRIスタンダードに関する情報や他企業の実践状況をウェビナー形式で共有し、非財務情報報告を行う企業の輪を広げ、企業間で支援をしていく。プログラムに参加した企業は、GRIスタンダードのチームから直接GRIスタンダードについての理解を深める機会も得られる。参加企業同士でも相互に質問し合い、ナレッジを高めていくことも期待されている。
すでに参加企業を招いた3回のウェビナーが行われており、4月に開始された第1回ウェビナーでは、GRIガイドラインからGRIスタンダードへの移行とそれに伴う企業への影響がトピックとなった。また2回目、3回目では、報告書作成で活用できるツールやリソースも紹介された。今年中にあと4回のウェビナーが開催される予定で、最後のセッションでは今年度の報告書作成経験を通じた体験談を参加企業同士で共有し合う。プログラム参加企業のウェビナー参加率は80%に上り、関心の高さが伺える。
【参照ページ】Standards Pioneers: Leading the way in sustainability reporting
【プログラム】Standards Pioneers Program
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