食品世界大手米カーギルは6月7日、コロンビア商社大手C.I.Biocostaと国際NGOのSolidaridad(ソリダリダード)と連携し、コロンビアの持続可能なパーム油生産と小規模農家の生活の質向上を目指すプログラムを立ち上げたと発表した。プログラム期間は2年。480の小規模農家に対するトレーニングや技術支援を実施し、コロンビアにおけるパーム油生産を持続可能なものにしていく。
カーギルにとって南米での持続可能なパーム油生産プログラムは初。カーギルにってC.I.Biocostaはパーム油の供給元に当たり、Solidaridadの支援を得て、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)が定める原則・基準に沿うパーム油生産を実現させる。コロンビア北西部では、小規模農家はプログラムから直接トレーニングを受ける機会を得、生産技術や、労働者の健康や安全、環境や社会へのインパクトといった内容を含む農業経営について学ぶ。小規模農家の生産性、収益性、市場へのアクセスを改善することで農家の生活を支援すると同時に、認証パーム油生産を広げる。
C.I.Biocostaは、コロンビア最大のパーム油輸出業者。700の小規模農家と取引があり、コロンビア北部でパーム油生産の50%以上のシェアを持つ。パーム油はコーヒー、バナナに次ぐコロンビア第三の生産農作物で、カーギルやC.I.Biocostaが同地域の生産改善に関与する意義は大きい。
また、カーギルとC.I.Biocostaは、同プログラムと並行し、High Conservation Value Land(保護価値の高い森林)の価値評価や森林伐採がもたらすリスクについて調査を実行し、サステナブルなパーム油サプライチェーンの実現に生かす予定。カーギルは2020年までにパーム油サプライチェーン上の全工程を追跡可能かつ持続可能な生産方法に切り替えることを目指している。
【参照ページ】Cargill and Solidaridad establish palm oil sustainability program in Colombia
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