環境省は6月2日、同省と国立環境研究所(NIES)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)が収集しているデータの分析結果を公表。今年1月には月平均のメタン濃度が過去最高の約1815ppbを記録したことを明らかにした。
環境省らが今回行った分析は、2009年5月から2017年2月までの約8年間の「いぶき」観測データを用いて「全大気」の平均メタン濃度を算出。月別メタン濃度は夏に下がり、冬に上がるという季節変動をしながらも、全体として年々上昇し、今年1月には過去最高の約1815ppbを記録した。また、観測データから季節変動要素を除外した「推定経年平均濃度(経年トレンド濃度)」でも今年2月に過去最高の約1809ppbを記録した。
今回の「いぶき」観測データ分析により、世界で初めて地球規模のメタン濃度の動向明らかとなった。環境省らは、今回の観測データから解析・推定された月別「全大気」のメタン平均濃度を、6月2日より国立環境研究所GOSATプロジェクトのウェブサイトで公開している。
【参照ページ】温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データに基づくメタンの全大気平均濃度データの公開について
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