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【アメリカ】ブラックロックのインフラ投資ヘッド「石炭は死んだ」。再エネ投資に注力

 運用世界最大手米ブラックロックのJim Barryインフラ投資部門ヘッドはこの程、インタビューの中で「石炭は死んだ」と語り、気候変動問題を前に石炭への投資には魅力がなくなっているとの見方を示した。Australian Financial Review誌が5月26日報じた。ブラックロックの運用資産総額は、5兆米ドル(約550兆円)にのぼる。

 今回の発言は、同社のオーストラリアへの投資の見方の一環として表明された。Baryy氏は、世界的な潮流に反しオーストラリアでは依然石炭採掘への投資が続いている状況を危惧。替わりにBarry氏は、再生可能エネルギーへの投資を進める考えを示した。同氏は、「石炭は死んだ(Coal is dead)。全ての石炭採掘所が明日に閉鎖されると言いたいわけではない。しかし、石炭が今後10年超のスパンで将来性を見い出すのは著しいギャンブルだ」と述べた。また、話題になっているインドのアダニ財閥が進めるオーストラリアの石炭採掘プロジェクトについては「長期的なポテンシャルはない」と断言した。

 Barry氏によると、今後30年間のスパンで石炭に投資魅力を見出している米国の取締役は皆無だという。一方再生可能エネルギーには可能性が高く、ブラックロックは、これまでロンドンにいたCharlie Reidディレクターを今年末オーストラリア・シドニーに駐在させ、Reid氏が再生可能エネルギー分野への株投資の指揮を執ることを決めた。ブラックロックは日本の太陽光発電分野にも投資をしてきており、次にオーストラリアにも専門家を常駐させる。

 ブラックロック今年2月には、エネルギー分野のプライベート・エクイティFirst Reserve Energy Infrastructure Fundの買収を発表。同ファンドの運用資産総額は37億米ドル(約4,000億円)。同ファンドも近々シドニーか香港にエネルギー投資分野の専門家を常駐させる方針。

【参照ページ】BlackRock says coal is dead as it eyes renewable power splurge

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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