米サステナビリティ関連イベント開催のSustainable Brandsは5月31日、Whirlpoolと共催したスタートアップビジネスコンテスト「Sustainable Brands Innovation Open(SBIO)」の優勝者を発表した。同イベントは、今年4月7日まで応募を受付け、その後公開投票が行われた。4月25日に2次選考に進む11組みが決定し、5月23日に米デトロイトで開催された「SB’17 Detroit」の中で応募者のプレゼンテーションが行われた。そして5月24日に最終選考選抜4組みが、最終プレゼンテーションを行った。
優勝したのは、デトロイトを拠点とするDetoit Ento。昆虫由来にタンパク質成分や副産物を生産・加工し、食品、飼料、薬品を販売する事業を発表した。Detroit Entoは地域の学校と協力し、農業技術や製造業の分野で人々にスキル開発の機会も提供している。同社は、このビジネスモデルを通じて、食品事業を持続可能なものにしていくことを目指している。
Sustainable Brands Innovation Open 2017 2次選考進出11組
- Detoit Ento:昆虫由来タンパク質を活用した食品、飼料、薬品の製造
- Bluon Energy:R-22冷媒を代替する冷媒を使用した空調設備の製造
- eKutir Global PBC:デジタル技術とAIを活用し、小規模農家と地域市場、ファイナンス、専門エージェントをマッチング
- Full Cycle Bioplastics:オーガニックとセルロース系廃棄物の混合物から、バイオプラスチック・生分解性プラスチックを製造
- GoPure Water Purifier:コルクサイズの再使用可能な浄化設備「GoPure Pod」を開発。水道水の汚染物を吸収し、1リットルボトルで約2,000回使用可能
- Immotor:高機能で安全なモジュラーバッテリーを使用した商品(個人用のコンパクト・モビリティであるGO等)の開発
- NewGen Surgical:医療現場でのプラスチック使用削減を目的とした新たな使い捨て医療用具の製造
- RAPPORT:企業のサプライチェーン上の環境データをリアルタイムで企業やそのサプライヤーに提供。二酸化炭素排出量削減につながるベストプラクティスを提案
- Totem Power:キャンパスや都市向け太陽光発電、エネルギー貯蔵、充電、4G/5GWifi設備を搭載したプラットフォームの開発
- toxnot PBC:化学企業が顧客に化学品とインパクトを共有するための透明性コミュニケーションツールの開発
- Verb:従業員向けオンライン・エンゲージメントツールの開発。従業員の目標やインパクト達成に応じた学習機会を提供
上記の2次選考11組のうち、Detroit Ento、Bluon Energy、Totem Power、Full Cycle Bioplasticsが最終選考に進出した。優勝したDetroit Entoは、今後3年間のSustainable Brandsイベントへの参加券を獲得。また、事業発展のためのWhirlpoolと協力企業のフォードから事業アドバイスの機会を得た。
【参照ページ】Sustainable Brands Announces 2017 SB Innovation Open Winner
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