インド政府は6月4日までに、2030年までに国内で販売する自動車を電気自動車のみに限定する方針を固めた。ナレンドラ・モディ首相は4月23日、同氏が創設した政府直属のシンクタンク「NITI Aayog」との会合の中でこの考えを示しており、ピユシュ・ゴヤル電力・石炭・新エネルギー・再生可能エネルギー・鉱山担当国務大臣も4月28日、インド工業連盟(CII)の会合の中で、この考え方を表明していた。
現在インドは、深刻な大気汚染に見舞われている。これまでは中国の大気汚染に耳目が集まっていたが、今や世界で最もPM2.5などの大気汚染が申告なのはインドとも言われている。主要な原因の一つは、自動車からの排気ガス。インドは排気ガス対策を通じて、大気汚染を改善していく考えだ。
同国政府の計画では、電気自動車とハイブリッド車の年間販売台を数年までに600万台から700万台にまで上げることを見込んでいる。ゴヤル大臣によると、重工業大臣とNITI Aayogは目下、電気自動車を推進させる政策の策定に取り組んでいる。
電気自動車が普及すると、当然のエネルギー源としての発電量も増やさなければならなくなる。今後同国では洋上風力発電などに期待をしているが、具体的な道筋はまだはっきりとは立っていない。ゴヤル大臣は、電気自動車の普及には価格の下げなければいけないと考えており、今後価格についても検討をしていく考えだ。
【参照ページ】India will sell only electric cars within the next 13 years
【参考ページ】India eyes all-electric car fleet by 2030, says Piyush Goyal
【参考ページ】India's economy poised to hit $7.25 trillion by 2030: NITI Aayog
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