化学ベンチャー企業のカナダGreenMantra Technologiesは5月24日、廃棄プラスチックから合成ポリプロピレンワックスを生成する新たな技術を開発したと発表した。GreenMantra Technologiesは、廃棄プラスチックをリサイクルし工業用油を生産することを目指し2010年に設立された。
今開発された技術を用いると、ヨーグルト容器やペットボトルのキャップなど家庭ゴミや産業プラスチック廃棄物をリサイクルし、ポリプロピレンワックス「Ceranovus」を製造することができる。製造するワックスは、顧客用途に合わせたカスタマイズが可能だという。
例えば、ホットメルト接着剤製造業向けには、接着剤のオープンタイムやセットタイム等の主要特性をフレキシブルに調整でき、さらに高温化で優れたパフォーマンスを出せるようにできる。またアスファルトルーフィング向けには、商用・民家用、または剥離タイプの屋根材の軟化点を安定化・強化する一方、より優れた成分の安定性や衝撃への強度を実現できる。プスチック加工やマスターバッチの分野では、成型時の損壊を防止したり、添加剤の分散機能を強化することで、生産性の向上に役立つ。
Ceranovusは2つのシリーズで販売される。Aシリーズは色を問わないワックス、Gシリーズは特定の色に合わせたワックスとなる。Ceranovusは100%リサイクルされた原料で作られる。同社のワックスは第三者機関のリサイクル認証も受けており、LEED認証等で建設認証で要求される環境基準を満たすものになっている。
【参照ページ】GreenMantra™ Technologies Introduces New Ceranovus™ Polypropylene Waxes with Unique and Customizable Technical Properties
【企業サイト】GreenMantra Technologies
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