運用世界大手米フィデリティ・インベストメンツは5月15日、サステナビリティにフォーカスしたインデックス投資信託を2つ設定した。米国市場を対象とした「フィデリティ・米国・サステナビリティ・インデックス・ファンド」と米国市場以外を対象とした「フィデリティ・インターナショナル・サステナビリティ・インデックス・ファンド」。
フィデリティは、米国顧客を担当する「フィデリティ・インベストメンツ」と、米国以外の顧客を担当する「フィデリティ・インターナショナル」で法人が分かれており、今回はフィデリティ・インベストメンツの発表。フィデリティ・インベストメンツは、2017年2月23日に国連責任投資原則(PRI)に署名。ESG投資分野に力を入れていく姿勢を定めている。一方、フィデリティ・インターナショナルは、先駆けて2012年10月18日にPRIに署名している。
フィデリティ・インベストメンツが設定した2つの投資信託は、複数のシェアクラスが設けられ、個人投資家と機関投資家の双方向けに販売される。米国市場を対象とする「フィデリティ・米国・サステナビリティ・インデックス・ファンド」は、MSCI USA ESG Indexをベンチマークとし、米国以外を対象とする「フィデリティ・インターナショナル・サステナビリティ・インデックス・ファンド」は、MSCI ACWI ex USA ESG Indexをベンチマークとする。MSCIのESG Indexは、時価総額加重平均型株価指数で、大型株と中型株で構成。MSCI ESGリサーチ社が行うESGスコアが業界内で高い企業をオーバーウエイト(構成割合を多くする)している。2つの投資信託とも、ポートフォリオの80%以上をベンチマーク構成株式で運用する。
フィデリティは、ESG投資への取組としては、すでにESGアクティブファンド「フィデリティ・セレクト・環境&代替エネルギー・ポートフォリオ」と設定するとともに、同社のファンド情報プラットフォーム「FundsNetwork program」上で100以上のESGファンドを紹介している。同社によると、米国で投資されているESG投資信託やETFの総額は1,970億米ドルで、そのうち約170億米ドルが「FundsNetwork program」で扱われている。
【参照ページ】Fidelity Launches First Two Sustainability-Focused Index Funds
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