英国ファッション情報サイト「The Business of Fashion(BOF)」は4月24日、世界的アパレルランドを対象に働きがいのある企業ランキング「Best Companies to Work for in Fashion 2017」を発表した。ランキングの発表は今年が初めて。ファッション業界の採用は従来「自社ブランド力」だけを頼りにしてきたが、今後は働く環境など「働きがい」が重要になってくるという。今回のランキングは、BOFが独自にランキング手法を開発し、データ収集を行った。
調査項目は「給与・福利厚生」「リーダーシップ・人材開発」「風土・職場環境」の3分類、全部で29の項目で構成されている。各項目のデータは、ファッション業界の従業員190社2,900人への直接アンケートで収集された。また、参加企業に対してもアンケートを行い、従業員アンケートの内容を一部補う形で活用された。
2017年 ファッション業界働きがいランキング
給与・福利厚生部門
- リーバイ・ストラウス(米国)
- カルバン・クライン(米国)
- コットン・オン・グループ(オーストラリア)
- GAP(米国)
- ZARA(スペイン)
リーダーシップ・人材開発部門
- ZALANDO(ドイツ)
- H&M(スウェーデン)
- ギャラリー・ラファイエット(フランス)
- グッチ(イアリア)
- アディダス(ドイツ)
風土・職場環境
- ベルルッティ(フランス)
- ファーフェッチ(英国)
- ワービーパーカー(米国)
- ロエヴェ(スペイン)
- ノードストローム(米国)
- トミーヒルフィガー(オランダ)
今回の調査では、アパレル業界全体の傾向として、風土・職場環境に関する満足度は76%と高かった。とりわけ41%の回答者が「仕事の満足度で最も重要」と答えた「強い協働チームの一員としての感覚」については91%が現状に満足と答えた。一方、リーダーシップ・キャリア開発では、満足と回答した人は59%に留まった。
報告書はまた、2020年には労働人口の半分がミレニアム世代となるとの予測を踏まえ、アパレル企業が競争優位性を確保するためには、この世代の優秀な人材を採用できるかが重要となるとし、ミレニアム世代が求めるキャリア開発やリーダーシップの透明性、職場環境の改善を重点的に進めるべきだと総括した。
【参照ページ】The Best Companies To Work For In Fashion
【ランキング】Full Report
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