FTSE4Good Index(フィッチ・フォー・グッド)とは、英ロンドン証券取引所(LSE)グループの100%子会社であるFTSE Internationalが2001年から発表している世界的に有名なESG投資インデックスです。FTSE Internationalは、「FTSEグループ」「FTSE Russell」の商標ブランドで事業展開をしています。
選定基準
FTSE4Good Indexは、世界主要企業約3,000社を対象とするESG評価に基づき発表されています。
FTSE4Good Indexは、企業のESGに関するマネジメントや取組実績を自社のESGレーティングに基づいて評価します。ESGレーティングには、ESG(環境・社会・ガバナンス)の三つの柱で14のテーマについて300以上の項目があります。14テーマは「気候変動」「水」「生物多様性」「汚染・資源」「健康・安全性」「労働基準」「人権・コミュニティ」「消費者責任」「腐敗防止」「納税透明性」「リスクマネジメント」「コーポレートガバナンス」です。
各項目評価は、一般に公表されている情報のみを用いて実施し、企業からの情報提供は受けません。これにより、情報の信頼性や市場の透明性を担保しています。
特定業種はFTSE4Good Indexから除外されます。除外業種は、クラスター爆弾、対人地雷、劣化ウラン弾、生物・化学兵器、核兵器の部品メーカー、たばこメーカー、兵器システムメーカー、業種分類ベンチマーク(ICB2)で「1771石炭」に位置づけられる石炭関連企業です。また、原子力事業に関わる企業と調製粉乳製造会社については、ESGレーティングに加え、それぞれ健康と安全に関する17項目のうち16項目、顧客に対する責任に関する20項目のうち19項目を満たさなければインデックスから除外されます。同社調査で不祥事など「物議を醸した(Controvertial)」とみなされた企業も除外されます。
ESGレーティング手法は、独立委員会により必要に応じて改訂されます。独立委員会委員には、金融界、事業会社、NGO、労働組合、学術界などの専門家で構成されています。
FTSE4Good Index Series
FTSE4Good Indexは、先進国企業対象、新興国企業対象など、対象とするユニバースごとに15種類のインデックスで構成されています。現在は、先進国、米国、欧州、英国、オーストラリア、日本、新興国、中南米新興国などがあります。また、ASEAN5、マレーシア、スペイン、南アフリカなど、地域の証券取引所と共同運営しているインデックスもあります。
参考サイト
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