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【インドネシア】FSC理事会、紙パルプ世界大手APPとの提携再開を条件付きで承認

 森林保護を推進している国際NGOの森林管理協議会(FSC)の理事会は4月6日、提携解消状態にある紙パルプ世界大手アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)グループについて、同社との提携再開に向けたロードマップを条件付きで承認したと発表した。FSCは2007年10月、森林破壊に関与している情報が広がったことで同社に対する強い懸念を表明し提携を解消。以降、APPや同社関連会社はFSC認証の利用が停止されている。APPは2012年12月からFSCへの接触を開始し、提携再開に向けた活動を続けていた。

 APPは、提携再開に向け2013年2月に同社の「森林保全ポリシー」を改定。以後、ポリシーの内容や実際のポリシーの遵守状況などでFSCと協議を重ね、再開に向けた具体的な手続きの内容を詰めていた。それから4年以上が経過し、今回ついにFSC理事会が提携再開に向けたロードマップを条件付きで承認したことで、ようやくAPPの提携再開への道筋が見えてきた。

【参考】【インドネシア】紙パルプ世界大手APP、CSR評価機関EcoVadisから「ゴールド」を取得(2016年12月30日)

 「条件付き承認」の条件とは、APPの事業実施状況について他のステークホルダーが抱いている懸念をいかに払拭していくかを明確にするかが柱。FSC理事会は、FSC事務局が提示したロードマップの審議の中で他のステークホルダーからの意見募集を行っており、ステークホルダーからは、ロードマップが第1ステップとして定めた過去の森林破壊の回復責任の具体的な定義を明確にすること、第2ステップとして定める過去の地域住民への補償内容を決めることなど、具体的な改善要望が出ていた。FSC理事会は、それを受け、FSC事務局に対し、これらを確保するための具体的なアクションプランの策定を命じた。アクションプランが理事会で認められれば、ロードマップが正式に承認される。

【参照ページ】Status update #5 on the disassociation of FSC from APP
【参照ページ】ASIA PULP AND PAPER (APP)
【参照ページ】UPDATE ON THE DISASSOCIATION OF THE FOREST STEWARDSHIP COUNCIL FROM ASIA PULP AND PAPER (APP)

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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