世界銀行グループの国際金融公社(IFC)とフランス運用会社アムンディは4月21日、世界最大の新興国市場を対象にしたグリーンボンド・ファンド「Green Cornerstone Bond Fund」を設定することで合意した。ファンド規模は20億米ドル。IFCは選考を実施し、アムンディをパートナーに選んだ。
世界全体でのグリーンボンド発行額は2016年に1,000億米ドルに達するなど活発化してきているが、新興国では依然少数の銀行しかグリーンボンドを発行していない。IFCとアムンディは、今回のファンドを通じて、新興国の金融機関にグリーンボンド発行を促していく。両者は、資金以外にも、ノウハウの提供も行っていく。
ファンド設置では、ファンドを運用する。ファンドは、アフリカ、アジア、中東、中南米、東欧、中央アジアの銀行が発行するグリーンボンドを購入する。国際金融公社が3.25億米ドルを拠出、アムンディが残りの16.75億米ドルを世界中の機関投資家から投資を募る。7年以内に20億米ドル全てのグリーンボンド運用実現を目指す。
対象国としては、グリーンボンドの発行可能性が高い国を優先し、徐々に他の国にも展開していく。今回のファンドでは、IFCが「ファースト・ロス方式」の保険を提供し、機関投資家が投資しやすい環境を作る。
IFCは、2020年まで毎年130億米ドルを気候変動分野に投資し、同行のポートフォリオ全体の気候変動投資割合を28%にまで高めていくことを目指している。今回のグリーンボンド・ファンド設定もその一環。
【参照ページ】IFC, Amundi to Create World’s Largest Green-Bond Fund Dedicated to Emerging Markets
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