フランス化粧品大手ロレアルは4月20日、2016年度サステナビリティレポート「2016 Progress Report」を発表した。ロレアルは2013年から、2020年に向けたサステナビリティ・コミットメント「Sharing Beauty With All~美のすべてを、共に次世代へ~」を設定。(1)イノベーションにおける持続的発展、(2)生産における持続的発展、(3)持続可能な暮らし、(4)従業員・サプライヤー・コミュニティにおける持続的発展の4分野に取り組んでいる。
ロレアルは、自社施設での二酸化炭素排出量を2020年までに2005年度比で60%削減という目標を定めているが、2015年時点で56%減を達成。そして2016年で67%削減を実現し、早々と中期目標を達成した。2016年に製品販売数は29%増加しており、その中で絶対量を追加で11%削減した意義は大きい。またグループ全体で15施設でカーボン・ニュートラル(二酸化炭素の純排出量がゼロ)を達成した。CDPの企業評価でも、「気候変動」「ウォーター」「フォレスト」の全てでAリスト入りを果たした。3分野でAリスト入りを果たした企業は、世界で同社とユニリーバの2社のみ。
ロレアルの主な2020年目標と2016年の達成状況
テーマ | 2020年目標 | 2016年達成状況 | 2015年達成状況 |
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自社施設での二酸化炭素排出量削減(2005年比) | 60% | 67% | 56% |
製品輸送での二酸化炭素排出量削減(2011年比) | 20% | 20% | - |
水使用量削減(2005年比) | 60% | 48% | 45% |
廃棄物削減(2005年比) | 60% | 35% | 31% |
埋立廃棄物量(2005年比) | 0% | 0.2% | 2.2% |
環境・社会に資する製品割合 | 100% | 90.0% | 66.6% |
製品ごとの進捗状況の消費者への開示割合 | 100% | 46.0% | 34.4% |
環境・社会基準に基づく主要サプライヤー選定 | 100% | 83% | 51% |
主要サプライヤーの環境・社会自主監査実施率 | 100% | 83% | 74% | 主要サプライヤーの「連帯調達プログラム」参加率 | 20% | 4% | 4% |
従業員の医療保険加入率 | 100% | 88% | 86.6% |
従業員の労災以外事故時の家計支援率 | 100% | 85% | 78.4% |
従業員の最低年1回の研修実施率 | 100% | 77% | 72.6% |
貧困社会の市民に雇用機会提供 | 100,000人 | 67,533人 | 60,600人 |
【参考ページ】L’Oréal redoubles its efforts to achieve ambitious sustainability targets
【報告書】2016 Progress Report
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