米サステナビリティ雑誌「CRマガジン」は4月20日、米国の大手企業のサステナビリティ・ランキング「100 Best Corporate Citizens(企業市民ベスト100社)」の2017年度ランキングを発表した。同ランキングの発表は今年で18回目。評価対象は米国市場の時価総額上位1,000社で構成される「ラッセル1000」銘柄企業。環境、気候変動、雇用関係、人権、コーポレートガバナンス、慈善活動・コミュニティ支援、財務の7カテゴリーに関して、公開情報をもとに評価される。
100 Best Corporate Citizens 2017のトップ10
- ハズブロ(玩具)
- インテル(半導体)
- マイクロソフト(ソフトウェア)
- アルトリア・グループ(食品・たばこ)
- キャンベル・スープ・カンパニー(食品)
- シスコシステムズ(ハードウェア)
- アクセンチュア(コンサルティング)
- ホーメル・フーズ(食品)
- ロッキード・マーティン(航空機)
- エコラボ(食品
今年1位のハズブロは、昨年の3位から順位を上げた。一方、昨年1位のマイクロソフトは、元従業員の汚職事件により順位を落とした。マイクロソフトに対しては今年同事件により「イエローカード」が出されており、「レッドカード」になるとランキングから外される。そのほか多少の入れ替わりはあったもののトップ10の顔ぶれはほぼ同じだった。アルトリア・グループ、シスコシステムズ、アクセンチュア、ホーメル・フーズは、昨年10位以下からのトップ10入りを果たした。
そのほかの大手有名企業では、S&Pグローバル(13位)、ジョンソンコントロールズ(16位)、ゼネラル・ミルズ(19位)、キンバリー・クラーク(21位)、HP(26位)、Nike(29位)、コカ・コーラ(30位)、サウスウエスト航空(33位)、ペプシコ(34位)、ゼロックス(36位)、ウォールトディズニー(39位)、3M(41位)、イーライリリー(44位)、P&G(45位)、エクソンモービル(48位)、Gap(57位)、ゴールドマン・サックス(59位)、マリオット・インターナショナル(62位)、IBM(74位)、シティグループ(48位)、GM(84位)、ハーシー(88位)、アップル(92位)、バンク・オブ・アメリカ(98位)。
7つのカテゴリーのウエイトは均等ではなく環境と雇用関係が19.5%と高い。次いで、気候変動16.5%、人権16%、慈善活動・コミュニティ支援12.5%、財務9%、コーポレートガバナンス7%の順。それぞれのカテゴリーは「情報開示」「方針」「業績」の3つのサブカテゴリーで構成されており、項目の合計数は260。データの収集と分析は、ESG関連の調査や財務分析を専門とするIW Financial社が担当、それをCRマガジン関係者と社外専門家で構成された委員会で審査が行われる。
各カテゴリー1位は、
- 雇用関係:ジョーンズラングラサール
- 環境:マイクロソフト
- 気候変動:ハズブロ
- 人権:マイクロソフト
- 慈善活動:コミュニティ支援:マイクロソフト
- 財務:NVIDIA
- コーポレートガバナンス:シティグループ
【参照ページ】The 100 Best Corporate Citizens
【ランキング】100 Best Corporate Citizens 2017
【機関サイト】CR Magazine
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