IT世界大手IBMと米ボストン・カレッジの仕事と家庭のためのセンターは4月19日、科学・技術・工学・数学(STEM)領域で活躍する女性のキャリア開発に関する報告書「Empowering Women’s Success in Technology, IBM’s Commitment to Inclusion’」を共同で発表した。STEM領域での女性のキャリア開発には、包摂的な雇用環境、自由な思考の奨励、全精力を注いで仕事に取り組むことができる環境づくりが重要だとまとめた。
同報告書は、IBMが長年かけて実施してきた女性活用のための人事組織運用の取組や効果を、ボストン・カレッジともに分析し、結果をまとめたもの。IBMは、女性のキャリア開発として、3つの大きな柱を用意している。
- 「Executive Potential & Extraordinary Leadership Identification」プログラムを通じた優秀な女性社員の早期発掘
- 「Technical Women's Pipeline」プログラムを通じた、エンジニア系女性社員向けの長期キャリア形成コーチング制度
- 「Elevate」プログラムを通じた、女性社員のリーダーシップスキル向上支援
報告書では、これらを含めたIBMの女性社員キャリア開発と企業全体の組織文化形成の関わり方についての解説も行っている。
IBMは、企業外での女性の活躍支援分野でも活動を展開しており、近年では6歳から12歳の少女にプログラミングを教える団体「Girls Who Code」と連携し、テクノロジー業界での男女格差を是正するための教育活動を実施。また、女性の職場復帰を支援するための活動として、「Tech Re-Entry」、「Society of Women Engineers」、「iRelaunch」などのプログラムも提供している。
【参照ページ】IBM Study: Empowering Women's Success in Technology Requires Inclusion
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