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【国際】「ホテル選びで環境への取組を考慮する旅行者の割合が増加」Booking.com調査

 旅行予約サイト大手Booking.comは4月19日、旅行者の「持続可能な観光(サステイナブルツーリズム)」に関する意向調査の結果をまとめた「持続可能な旅行レポート(Sustainable Travel Report)」を発表した。国連は、2017年を「開発のための持続可能な観光の国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development)」と定めており、今回の調査をそれに伴い実施された。

 報告書によると、過去に1度でも環境に配慮した宿泊施設に泊まったことがあると答えた人の割合は昨年の34%から倍増、今年は65%となった。さらに、全体で68%の回答者が、宿泊施設選びの際に環境への取組を考慮すると答えた。国民別割合では、中国93%、ブラジル83%、スペイン80%と高い割合となっている。また、交通機関を選択する際に環境に配慮すると回答したのは全体では79%。43%が可能な限り公共交通機関を利用し、42%が徒歩や自転車を利用、また18%が二酸化炭素排出量削減のために飛行機の利用を減らすと答えた。

 旅行者は、宿泊施設における環境への配慮をどの程度考慮するのであろうか。調査によると、94%がエコ電球の利用を、89%が滞在時のみのエアコン稼働を、80%が水量の少ないシャワーに賛同を示した。その他高い割合で賛同を得られたのはリサイクル紙利用のトイレットペーパー(79%)、化粧品・洗面用具類の低頻度の交換(79%)、タオル・リネン類の低頻度の交換(75%)、地元産の食材調達による高コスト(64%)となった。

 また、サステイナブルツーリズムの定義に関する調査では、56%が環境に配慮した宿泊施設への滞在がサステナブルツーリズムだと回答。次いで、タオル・リネン類の再利用により水使用量を減らすこと(38%)、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、かみそりなどのアメニティ利用を減らし環境負荷を減らすこと(35%)と環境面を意識した声が多かった。また、地元産の商品を購入して地域の職人たちを支援すること(38%)、地域に根差した体験を得られる宿泊施設選択(36%)と、現地との触れ合いに関する声も多かった。

 一方、サステイナブルツーリズムが容易だと信じる人の割合は5%と少なかった。しかし、46%は自信をサステイナブルトラベラーだと認識しており、とりわけイタリア、ドイツ、中国では、サステイナブルツーリズムを意識する人が増加していることもわかった。残念ながら、サステイナブルツーリズムを意識する人が減少している国もあり、オーストラリア(5%減)、ブラジル(8%減)、日本(4%減)、米国(4%)だった。旅行者がサステイナブルツーリズムを実現する上で重要だとしたものは、太陽光発電の利用(67%)、持続可能な水循環システムの利用(43%)、水量の少ないシャワーやトイレ(36%)、オーガニックレストランや食材(31%)、部屋のゴミ箱がリサイクル対応していること(29%)の順だった。

 今回の調査は宿泊施設へのサステナビリティへの需要がますます高まっていることを示し、Booking.comも、サイト上でそのような宿泊スタイルの選択肢をさらにに広げられるよう積極的に取り組んでいくとしている。

【参照ページ】Booking.com Reveals 2017 Sustainable Travel Intentions, Goals and Considerations

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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