IT世界大手IBMは4月7日、同社の研究開発部門「IBMリサーチ」の科学者が、薬の治療効能と副作用の予測が可能な機械学習モデルに関する特許「U.S. Patent 9,536,194」を取得したと発表した。機械学習とは人工知能分野の技術の一つで、データを積み重ねることで自動的に計算手法を進化させることができる。
今回開発された機械学習モデルは、膨大な量の薬と疾病に関するデータを用いて、薬効と副作用に関する予測が可能となる。同社によると、創薬開発において、薬効と副作用に関する情報の欠如が、臨床試験を通過できない二大要因。全体の約30%を占める。今回の機械学習モデルにより、創薬開発のコスト効率が大きく改善される見込みだ。例えば、起立性低血圧を引き起こす薬は高血圧に有効など、治療法と副作用の情報を相互に関連付けができようになる。新薬開発において強い効力を持つ薬の適切な投与量を見極める際にも、今回のモデルは役立つという。
【参照ページ】IBM Patents Machine Learning Models for Drug Discovery
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