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【インド】風力発電買取価格、FITから入札へ移行の展望。風力発電関連事業者に動揺広がる

 インドで風力発電の買取価格が大きく減少していきそうだ。インド政府は、「2020年までに175MWの再生可能エネルギー導入」を掲げており、再生可能エネルギーの拡大と同時に再生可能エネルギーのコストを削減していく方針を定めており、今年から風力発電の買取制度を、固定価格買取制度(FIT)から入札オークション制度に変更しようとしており、2月に実施された初回の入札では、各州の従来の固定買取価格を大きく下回る結果となった。ブルームバーグが3月29日報じた。

 現在、インドの電力公社は、FIT制度のもとで長期的な風力発電電力の購入計画を結んでいるが、今回入札で価格下がる結果となったことで、既存の長期購入契約そのものを見直す動きが出る可能性が出てきた。既存の契約が破棄され、低い価格での購入計画に切り替わると、FIT買取価格を基にして事業計画を立ててきた再生可能エネルギー発電事業者にとっては大きな痛手となる。当面は、過去のFIT買取価格での売買が維持されるという見通しもあるが、連邦政府はこの件に対し立場を明確にはしていない。

 連邦政府の政策について予見できない状況になっていることで、再生可能エネルギー電力事業の幅広い関係者には動揺が広がっている。インド連邦政府は、2022年までに風力発電の設備容量を現在の29GWから66GWに拡大する計画を打ち上げていることもあり、インドでは風力発電の設備メーカーが多く、世界的に大きな存在感を示している企業も少なくない。ブルームバーグによると、インドの再生可能エネルギー事業者ReGen Powertechや、風力発電設備メーカーSuzlon Energy、ガメサ、Inox Wind、Tecnologicaなどが大きな影響を受けそうだという。

【参照ページ】Wind Developers at Risk as India Copes With Dual Payment System

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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