ノルウェー原油大手スタトイルは3月9日、気候変動対応戦略をまとめた「気候変動ロードマップ」を発表し、二酸化炭素排出量を2030年までに1バレル当たり10kgから8kgに20%削減する目標を掲げた。同社の生産当たりの二酸化炭素排出量は業界水準でもすでに低いレベルだが、さらに高い自主目標を設定した。さらに再生可能エネルギー分野への投資も加速させる。
スタトイルの気候変動ロードマップ
温室効果ガス排出量の削減
- 2030年までに同社の二酸化炭素排出量を2007年比で毎年300万t削減
- 2030年までに1バレル当たりの二酸化炭素排出量を10kgから8kgに削減
- ノルウェーのガスバリューチェーン全体のメタンガス排出量を0.3%以下に削減
- 2030年までに日常的なガスフレアをゼロに削減
新エネルギーへの投資
- 2030年までに設備投資の15%から20%を新エネルギー分野へ投資
- 2020年までに研究基金の最大25%を新エネルギーやエネルギー効率改善へ投資
- 同社のニュー・エネルギー・ベンチャー・ファンドを通じて2億米ドルを投資
- 石油・ガス大手10社で創設した基金OGCIでの活動を継続
- カーボンプライシング(炭素税)などエネルギー効率改善や気候変動政策の支援を継続
- 企業内部での炭素価格を1t当たり50米ドル以上に設定
- 気候変動リスクを経営戦略、インセンティブ、報告、意思決定に反映
- サプライヤー、顧客、政府、同業他社と協働し気候変動アクションの影響力を拡大
【参照ページ】Statoil presents 2030 climate roadmap
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