米国環境NGOの生物多様性センター(Center for Biological Diversity)は3月1日、北米とハワイ州に生息する4,000種のハチのうち、700種以上の生息数が減少していると発表した。ハチは植物の送粉者として重要な役割を果たしており、米国での農作物の生産に大きな影響を与えている。
生物多様性センターは、十分なデータ収集ができた1,437種のハチを分析し、749種で生息数が減少していることがわかった。またそのうち347種は絶滅の恐れがあることもわかった。またデータ収集が不十分であった他の種も生息数が減少している可能性が高いとした。生息数減少の原因では、生息地の減少、農薬使用、気候変動、都市化を挙げた。
米国では、先月トランプ政権がラスティーパッチド・マルハナバチの絶滅危惧種リスト入り延期を決定したばかり。約90%の野生植物はハチなどの昆虫による送粉に依存しており、その経済効果は30億米ドルとも推定されている。ハチの減少に手が打てなければ、植物生態系全体にも影響が及ぶ。
【参考サイト】Landmark Report: Hundreds of Native Bee Species Sliding Toward Extinction
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