食品世界大手米カーギルは3月1日、オランダの開発NGOソリダリダードと2013年から協働展開してきた「小規模パーム油農家支援プログラム(WAGS)」の成果を発表した。プログラムにより、マレーシア・ペラ州の小規模農家141件が新たにRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証を取得。これにより、WAGSプログラム下でRSPO認証を取得した農家は175件、農地合計は650ヘクタールとなった。
WAGSは、世界第2位のパーム油生産国であるマレーシアでの活動に焦点を当てている。プログラムでは、サプライチェーン上流の小規模農家からFFB(ヤシ空房)の販売代理店、パーム油工場まで全ての関係者を対象とし、生産性向上、RSPO認証取得アドバイス、機材や技術へのアクセス、ナレッジなどが提供される。参加農家では、RSPO認証取得だけでなく、農薬使用量削減によるコスト減やヤシの状態改善など具体的な成果も上がっている。またFFB販売代理店はブランド力向上や商品品質向上といった成果を上げられた。
マレーシアのヤシ園の16%は小規模農家。今回プログラム下でRSPO認証を取得した農家の生産量は、2016年で21,000重量トン、パーム油換算で4,000重量トン。生産量は2015年比で3倍となった。
【参照ページ】Cargill grows base of certified sustainable independent oil palm smallholders in Malaysia
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