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【アメリカ】米国グリーンビルディング協会、災害復旧復興基準策定を目指すSDRCに創設メンバーとして参加

 米国グリーンビル協会(USGBC)は2月18日、2016年に設立された米「持続可能な災害対応協会(SDRC)」の創立メンバーとして参加すると発表した。USGBCは、世界的に普及しているグリーンビルディング認証である「LEED」を創設、管理している協会で、グリーンビルディング業界で大きな存在感がある。一方、SDRCは、災害時の復旧・復興活動においてサステナビリティの観点を重視することを目的とした協会で、物件所有者や復旧・復興サービスプライバイダーを対象とした認証を制定することを計画している。

 米国では近年、ハリケーン、洪水、雹、竜巻、山火事、地震などの自然災害が頻発している。2016年に発生した13件の大規模自然災害だけでも10億米ドルもの損害を生み、家屋や商業施設の損害や損害保険金支払が大きな社会的負担となっている。ハリケーンでの損害リスクのある物件は680棟もあり、弱いハリケーン発生時でも80万棟が損害リスクがあり復興に要する額は1,910億米ドル(約22兆円)の見通し。米国では連邦政府が運営する全米洪水保険制度があるが、1978年の創設以来の保険金支払総額は520億米ドル(約6兆円)に上る。

 SDRCは、このような社会的負担を削減するために、災害復旧・復興において、災害に強く安全で環境に配慮した物件を建築していくことを推進している。SDRCの創設メンバーには、災害復旧復興サービスプロバイダー、大規模物件所有者や管理会社、建築・土木会社、保険会社、NGOや学者など専門家が加わっている。最初の活動としては、物件やインフラの再建や復旧をより持続可能な手法で実施するためのロードマップを作成する予定。ロードマップには、解体廃棄物、土地利用、エネルギー、水、材料などの扱い方が含まれる予定だ。その後、LEEDなど既存のプログラムと連携できる復旧復興基準を策定していく。

【参照ページ】U.S. Green Building Council Joins Sustainable Disaster Response Council
【機関サイト】SDRC

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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