CSRコンサルティングのCSRアジアは2月22日、企業のサプライチェーンにおける社会・環境コンサルティングを提供しているELEVATEに買収され、傘下に入ったと発表した。CSRアジアとELEVATEはともに香港に本社を置いているが、CSRアジアは日本や東南アジアに拠点を持つのに対し、ELEVATEは中国や南アジアの他、北米や欧州にも拠点を持つ。今回の買収により、両社はお互いのカバーエリアを拡大できる。
ELEVATEは2013年に、香港に本社とする工場生産性向上コンサルティング企業Legal Worksと、同じく香港に本社を置き中国での事業の社会性向上コンサルティング企業INFACT Global Partnersが合併し設立された。Legal Worksは、香港、中国、ベトナム、フィリピン、インド、バングラデシュ、スリランカ、トルコ、南アフリカ、英国、米国、メキシコ、エルサルバドルなど世界の広域をカバーしてきた。一方INFACT Global Partnersは、中国で強かった。この両社の合併後、拠点の配置は多少変ったが、ELEVATEは今でも、香港、中国、ベトナム、インド、バングラデシュ、トルコ、英国、ドイツ、米国、メキシコの10か国に拠点を置き約40カ国をカバー、全体で350名の従業員がいる。
買収されるCSRアジアは、2004年に香港で設立され、現在、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、日本、英国の6ヶ国に拠点を持ち、またオーストラリアにも顧客ネットワークを持つ。
CSRアジアは今回の発表にあたり、CSRアジアのオフィスや従業員に買収後も変更はないとしている。これまで通り、CSRアジア会長はリチャード・ウェルフォードが務め、マラ・チオリアンとメイベル・ウォンはエグゼクティブ・ディレクターとして、それぞれCSRアジアの香港およびシンガポール・オフィスを統括する。英国拠点にいるエリン・ライオンは、CSRアジアの業務に加え、ELEVATEのクライアント・サービス・ディレクターも兼任し、ヨーロッパを統括していく。
【参照ページ】ELEVATE and CSR Asia to deliver full value chain sustainability services
【参照ページ】エレベイト社によるCSRアジアの合併について
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