消費財世界大手ユニリーバの米国法人ユニリーバUSは2月7日、同社のパーソナルケア製品で使用される香料に含まれる成分を消費者向けに情報開示する新たなイニシアチブを開始すると発表した。同社は消費者が毎日使う製品についてもっと知りたいと考えており、法令で求められる水準を超えて、透明性を高めていくとした。
新たなイニシアチブでは2つの手法で香料成分の情報開示を行う。一つは、ユニリーバUSを始めとする米国の大手食品、飲料、消費財メーカーらが参加する取組である「SmartLabelTM」を通じたもの。SmartLabelTMでは、ウェブサイト上で食品や消費財に含まれる成分を消費者が閲覧できる仕組みで、メーカーが自発的にプラットフォーム上で成分の情報開示を行っている。ウェブサイト上で開示することで、商品ラベルでは書き切れない情報を消費者に開示することができる。ユニリーバUSはすでに、食品や主力消費財1,800品目に含まれる詳細な成分をSmartLabelTM上に開示しているが、これをさらに一歩進め、含有量0.01%以上の香料は全て、SmartLabelTMで成分を公開する。2018年末までに成分の公開を完了させる。
もう一つは、専用の自社ウェブページの立ち上げ。自社ホームページに新たに「What’s in our Products」というセクションを設け、商品情報や安全な商品開発アプローチ、原材料の説明、消費者からの問い合わせへの回答等の情報を掲載していく。
加えて、ユニリーバUSは、パーソナルケア商品の一部で、商品ラベルにEUの香料アレルギー源情報公開基準に合わせた成分記載を行っているが、その取組を順次全商品に広げていく。
【参照ページ】Unilever US announces new fragrance transparency initiative for its personal care brands
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