食品包装世界大手スイスのテトラパックは2月2日、2030年までに自社からの二酸化炭素排出量を2015年比で40%以上削減することを宣言した。さらに、2040年までに2016年比で58%削減する目標も設定し、科学的根拠に基づく二酸化炭素排出量の削減目標設定を推進する国際イニシアチブSBT(Science Based Targets)から目標承認を得たことも明らかにした。食品包装業界からのSBT承認企業は同社が初。
【参考】Science Based Targets(SBT)の加盟企業、150社を突破。トヨタ自動車も参加(2016年5月30日)
同社は目標達成に向け、3つの分野に焦点を当てる。
- 省エネを推進しエネルギー使用量をさらに12%削減
- 再生可能エネルギープロジェクトへの投資と再生可能エネルギー電力認証の購入を通じた再生可能エネルギー電力の購入
- 太陽光発電パネルなどの再生可能エネルギーシステムを自社施設内に設置
さらに、サプライチェーンでの二酸化炭素排出量削減も行い、2020年までに2010年比で16%削減する。
SBTは、国連グローバル・コンパクトと国際環境NGOのCDP、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)が2015年に組成したイニシアチブ。気候変動分野での企業の取組を加速させるため、企業の自主的な目標設定ではなく、科学的根拠に基づいた実現すべき目標設定を推進している。すでに世界208社がSBTに加盟しており、33社がSBTから目標の承認を得ている。
【参照ページ】Tetra Pak announces science based targets for climate impact reduction
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