Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】Ceres、パーム油分野での報告ガイダンスを発表。業界全体での幅広い推奨報告事項を提示

 サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGOのCeresは1月26日、責任あるパーム油分野のための報告ガイダンスを発表した。パーム油の生産については、生産現場での違法伐採や森林火災への関与、労働者の人権侵害など数多くの問題が指摘されている。今回作成された報告ガイダンスは、パーム油の生産者、加工者、貿易会社、食品・消費財メーカー、小売事業者までのサプライチェーン全般に渡り、各業界の企業が情報開示やステークホルダーとのコミュニケーションをとるべき内容をまとめた。

 今回の報告ガイダンスは、セリーズの他、国際環境NGOであるCDP、Conservation International、Rainforest Action Network、Rainforest Alliance、世界自然保護基金(WWF)米国、オックスファムなど20団体が作成に携わった。

 ガイダンスの内容は、既存のガイドラインや認証基準をまとめ上げたもので、新しいガイドラインを目指しているわけではない。そのため、関連企業は、報告ガイダンスを参照しつつ、これまでと同様、サステナビリティレポートやホームページ、他の報告機関への報告を実施していけばよい。また、報告ガイダンスでは、各業界毎に10を超える推奨報告事項が記されているが、一度に全てを達成する必要はなく、ガイダンス内容を時間を書けて徐々に整備していけばよいとセリーズは話している。

 企業以外でも、企業とNGO、企業と投資家の間での対話やデューデリジェンスにおいても、今回の報告ガイダンスは活用できる内容となっている。パームオイル認証機関のRSPOは不完全だとの指摘を過去に受けていることもあり、企業には自ら透明性やコミュニケーションの改善を試みていくことが求められている。改善にあたって今回の報告ガイダンスを現状のチェックツールとして参照してみるとよいだろう。

【参照ページ】Reporting Guidance for Responsible Palm

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。