食品世界大手米カーギルは12月15日、顧客の食品や栄養に対するニーズの変化や食の安全の分野の研究開発を進めるため、11月にミネソタ州プリマスに、12月に中国の上海に、R&Dセンターを開設したことを発表した。R&Dセンターには専任の科学者を配置し、食品や栄養に関する研究開発を実施していく。カーギルは、すでにブラジルのカンピーナス、ベルギーのビルボールデ、中国の北京、米国カンザス州ウィチタに同様のR&Dセンターを開設しており、世界レベルで研究開発を展開している。
ミネソタ州プリマスに開設する「ミネアポリスR&Dセンター」は、総費用2,500万米ドルで、9,290m2の敷地に、分子生物学研究所、高度材料研究所、テストキッチン、パイロット生産用工場を設立する。ここに200名の科学者を配置し、食の安全製確保や、手軽に栄養補給できる新たな材料開発といったプロジェクトに取り組む。
上海の新研究開発拠点「カーギル・ワン・イノベーションセンター」は、2,044m2の敷地に、感覚知覚研究所(センサリー・ラボ)やデモキッチンを設立し、25名以上の科学者を配置。乳製品、飲料、ベーカリー、簡易食品やその他様々な料理の研究開発を行い、顧客の食需要の変化に対応していく。また食の安全や栄養に関する一般市民への教育拠点の役割も担う。
【参照ページ】Cargill invests in food innovation centers to meet consumer demands now and in the future
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