マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏ら世界の資産家33名は12月12日、再生可能エネルギー分野の推進や技術開発に投資する10億米ドル(約1,200億円)規模のファンド「Breakthrough Energy Ventures(BEV)」を共同で設立したことを発表した。基金は、ゲイツ氏らが個人で参加している再生可能エネルギー推進団体「Breakthrough Energy Coalition(BEC)」によって設立される。
BECに参加しているのは個人33名とカリフォルニア大学のCIO室。いずれも、大成功を収めた著名な起業家、投資家ばかりだ。彼らは昨年、ビル・ゲイツ氏の呼びかけに賛同し、BECを共同で立ち上げた。
- ビル・ゲイツ氏(マイクロソフト創業者)
- ジョフ・ベゾフ氏(アマゾンCEO)
- マーク・ザッカーバーグ氏(フェイスブックCEO)と妻プリシラ・チャン氏
- リード・ホフマン氏(リンクトイン会長)
- 孫正義氏(ソフトバンクCEO)
- 馬雲氏(アリババCEO)
- ラタン・タタ氏(タタ・グループ会長)
- ムケシュ・アンバニ氏(リライアンス・インダストリーズ会長)
- マーク・ベニオフ氏(セールスフォースCEO)
- マイケル・ブルームバーグ氏(ブルームバーグCEO)
- リチャード・ブランソン氏(ヴァージン・グループ創業者)
- メグ・ホイットマン氏(HP CEO)
- ハッソ・プラットナー氏(SAP会長)
- レイ・ダリオ氏(ブリッジ・ウォーターCEO)
- ジョージ・ソロス氏(ソロス・ファンド・マネジメント会長)
- トム・ステイヤー氏(著名投資家・環境保護論者)
- ビノッド・コースラ氏(Khosla Ventures創業者)
- ジュリアン・ロバートソン氏(タイガー・マネジメント会長)
- ジョン・ドーア氏(クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ会長)
- クリス・ホーン氏(ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド創業者)
- ダスティン・モスコービッツ氏(フェイスブック共同創業者、Good Ventures共同創業者)と妻カリ・ツナ氏
- ナット・サイモンス氏(Prelude Ventures共同創業者)と妻ローラ・バクスター=サイモンス氏
- ジョン・D・アーノルド氏(Laura and John Arnold Foundation共同会長)
- グザビエ・ニール氏(Iliadグループ創業者)
- 沈南鵬氏(セコイア・キャピタル中国代表)
- 張欣氏(SOHO中国共同創業者)
- 潘石屹氏(SOHO中国共同創業者)
- アル=ワリード・ビン・タラール氏(サウジアラビア王子・投資家)
- パトリス・モツェペ氏(African Rainbow Minerals会長)
- アリコ・ダンゴート氏(ダンゴート・グループCEO)
Breakthrough Energy Ventures(BEV)は20年間という長期に渡り、再生可能エネルギーの技術開発分野で有望なベンチャー企業への投資をする他、基金として自ら企業を設立することや他の研究機関への資金提供などを同時並行で実施していく。BECに集った資産家たちは、今後の社会に再生可能エネルギーは不可欠だとし、産業育成に必要なリスクマネーを供給していくとしている。投資分野では、発電、蓄電、農業、輸送など広範な分に資金を投じていく。
同ファンドの理事には、馬雲氏(アリババCEO)、ジョン・ドーア氏(クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ会長)、ビノッド・コースラ氏(Khosla Ventures創業者)、ジョン・D・アーノルド氏(Laura and John Arnold Foundation共同会長)、ムケシュ・アンバニ氏(リライアンス・インダストリーズ会長)、ハッソ・プラットナー氏(SAP会長)が就任する。
【参照ページ】Global Business Innovators Launch $1 Billion Investment Fund For Next Generation Energy Technologies
【機関サイト】Breakthrough Energy Coalition
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