金融世界大手オランダのINGグループの銀行部門、INGバンクは11月22日、アジア地域を対象に、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)、再生可能エネルギー、社会インパクトの3つのテーマに関するプロジェクトに資金と専門家サービスを提供する新たなプログラム「Sustainable Finance Collective Asia(SFC Asia)」を開始すると発表した。
INGバンクは、今後アジアでこれら3つのテーマが拡大していくと見越し、今回のプログラムをスタートさせた。SFC Asiaには、ファンディング(資金提供)パネルと専門家パネルの2つの委員会を設置し、この2つの委員会の承認を得たプロジェクトに対し資金と専門家サービスを提供する。ファンディング・パネルは、INGバンクの他、クレディ・スイス、オランダ開発金融会社(FMO)、国連開発計画(UNDP)の社会インパクト基金が構成メンバーとなり、デット(融資や社債)、株式、信用保証など様々な種類の資金提供を検討する。一方の専門家パネルは、コンサルティング会社Atkins Acuity、Clifford Chance法律事務所、サステナビリティ・コンサルティング企業Sustainalyticsなど社会や環境の分野の専門家で構成される。
採択されるプロジェクトは、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)、再生可能エネルギー、社会インパクトの3つのうちのいずれかをテーマとするものでなければならない。対象となるプロジェクト規模は、前2つのテーマでは最低1,500万米ドルから。社会インパクトをテーマとするプロジェクトは、500万米ドル以上であれば信用保証提供の対象となる。資金提供額には上限はなく、プロジェクト毎に個別に判断される。採択されたプロジェクトには資金提供以外にも、専門家パネル構成機関からの専門的なサポートが受けられる。
プロジェクトの募集は、12月からプログラムのホームページ上で開始する。
【参照ページ】Financing your sustainable activities
【プログラム】Sustainable Finance Collective Asia(SFC Asia)
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