カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)は11月10日、基金の不動産投資を実施する外部運用会社に対し、2017年から運用状況をGRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)に提出するよう求めていくと発表した。GRESBは、物件やポートフォリオ全体のESG状況を評価しており、CalPERSは、GRESBの仕組みを活用していくことで、外部運用会社の運用成績を評価するとともに、運用ベンチマークとしても利用していく狙いだ。
CalPERSは、不動産投資運用を積極的に行っており、現在318億米ドル、基金全体の資産のうち10.8%を不動産分野で運用している。CalPERSはESG5カ年戦略計画として、今年初めに不動産運用先でのカーボン・フットプリントを削減していく方針を定めており、GRESBの仕組みを活用することで、この目標での効果測定にも使っていくとしている。
GRESBには現在、250の加盟機関があり、そのうち60以上が年金基金。GRESBは世界全体で1,100以上の不動産管理会社や不動産ファンドの評価を行っている。
【参照ページ】CalPERS Joins Global Sustainability Benchmark for Real Assets Program
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