デンマークの国営電力会社DONG Energyは8月16日、英国がイギリス東部ヨークシャー沖に建設している巨大洋上風力発電所プロジェクト「Hornsea Project Two」において、英国ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣から建設の同意を得たと発表した。
「Hornsea Project Two」はすでに同社が手掛けることが決定している「Hornsea Project One」の西側で、ヨークシャー沖89km、面接約400km2のエリアを工区としている。「Hornsea Project One」の設備容量は1.2GWで、今回正式に建設許可が出た「Hornsea Project Two」は1.8GW。風力発電タービンが約300基設置される予定だ。「Hornsea Project Two」の運営は同社の子会社であるSMart Energy社が担う。
(出所)DONG Energy
【参考】世界最大規模風力発電所、最終投資を意思決定。設備容量1.2GW
同社はすでに「Hornsea」と呼ばれるより広大なエリアでの洋上風力発電所設置許可を英国王室資産を管理するCrown Estateから取得しており、「Hornsea Project One」の東側に位置する「Hornsea Project Three」、西側に位置する「Hornsea Project Four」で建設計画を策定中。「Hornsea Project Three」は2018年にも英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省に建設計画が提出される予定で、このThreeだけで設備容量は2.4GWと巨大な規模となる。
DONG Energyは、今年5月にもオランダ政府からオランダ沖に設定された「Borssel 1+2」工区での洋上風力発電所建設許可を獲得している。「Borssel 1」と「Borssel 2」の設備容量はそれぞれ0.35GWで合計で0.7GW。128.3km2の工区。同社は、平均売電権利行使価格(Bid Strike Price)は送電コストを除き1MWhにつき72.70ユーロでオランダ政府と契約合意に達しており、完成後15年間はこの価格で、その後は市場価格で売買される。同社は4年前に、2020年までに送電コスト込で1MWhにつき100ユーロに抑える自主目標を設定していたが、早々とこの目標を達成しつつある。
【参照ページ】DONG Energy welcomes consent decision for Hornsea Project Two offshore wind farm
【参照ページ】DONG Energy wins tender for Dutch offshore wind farms
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