ノルウェー石油大手スタトイルなどが加盟するノルウェー石油・ガス協会(Norwegian Oil and Gas Association)は8月17日、ノルウェー領大陸棚での資源採掘において、2030年までに2020年比で250万トンの二酸化炭素排出量を削減すると発表した。250万トンのうち、スタトイル削減量が200万トンを占める。
スタトイルは、これまでにノルウェー大陸棚での年間二酸化炭素排出量を2020年までに2008年比で120万トン減らすという目標を掲げ、既に達成している。昨年のCOP21パリ協定では非常に多くの国が温室効果ガス削減に合意し、再生可能エネルギーの重要性がますます増してきているが、スタトイルは世界経済は引き続き化石燃料をも必要とすると認識。その中で化石燃料採掘からの温室効果ガス削減を実現しなければならないと考えている。ノルウェー領大陸棚での資源採掘から生成される温室効果ガスはすでに世界平均の約半分まで下げられているが、今後さらに削減する。
スタトイルは、2030年までに、2015年と同量程度の化石燃料採掘を維持しながら二酸化炭素排出量を200万トン削減する。今回掲げた野心的な目標に対してスタトイルは、官民学の連携が不可欠だとしている。同社は規制当局に対しては世界規模での平等な規制を推進するとともにカーボンプライシングも重要であると位置づけた。今後、環境技術のコスト削減に向けたR&Dにも取り組んでいく。
【参照ページ】Stepping up climate change efforts on the NCS towards 2030
【企業サイト】Statoil
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