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【ドイツ】ベルテルスマン財団、各国のSDGs達成状況を報告。日本は7項目で大幅未達

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 ドイツ最大の財団であるベルテルスマン財団は7月21日、国連持続可能な開発目標(SDGs)で定める2030年までの達成目標に向け、各国の状況をまとめた報告書「SDG INDEX & DASHBOARDS」を発表した。報告書には、149ヶ国のSDGs達成状況ランキングと詳細な分析が記載されており、全部で400ページ以上。報告書は、国連事務総長特別顧問を務めるジェフリー・サックス・コロンビア大学教授や、SDGsの推進機関として設立されたSustainable Development Solutions Network(SDSN)との共同執筆で、7月20日にニューヨークで開催された国連会合の場で潘基文・国連事務総長に提出された。

 報告書では、SDGsとして定められた17目標の達成状況を、各国に関する公開データをもとに独自に評価した。評価の体系は「SDG Index」と名付けられ、国連加盟193ヶ国のうち、149ヶ国についてランキングをまとめた。このSDG Indexは、国連が公式に認定するものではないが、17項目全ての達成状況を数値化した世界初の試み。報告書によると、SDGsの全ての目標を達成できている国はまだない。首位にランクされたスウェーデンでも、「気候変動に向けた対策」「豊かな陸」の2項目で、達成まで程遠いことを示す「赤色」が点灯している。

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(出所)ベルテルスマン財団「SDG INDEX & DASHBOARDS」

 SDG Indexランキングの上位は北欧諸国が独占した。首位スウェーデンに次いで、デンマーク2位、ノルウェー3位、フィンランド4位となった。またG7の中では、ドイツとイギリスのみがトップ10入りした。日本は18位。また、フランス11位、カナダ13位、アメリカ25位、イタリア35位。新興国では、ロシア47位、中国76位、インド110位。最下位は中央アフリカとリベリア。

 18位の日本は、17目標中、達成を示す「緑色」が、「質の高い教育」「安全な水とトイレ」「産業と技術革新基盤」3目標。一方で、赤色となったのは、「貧困」「ジェンダー平等」「クリーンエネルギー」「気候変動への対策」「豊かな海」「豊かな陸」「目標達成に向けたパートナーシップ」の7目標。半数弱の目標で達成にまで程遠いという評価となった。昨今、日本企業の中でもSDGsを企業戦略の中に組み入れるところが出てきているが、SDGsに対応するということは何も発展途上国などでの善行ばかりを指すのではなく、日本国内でもやるべきことが山積している。

【参照ページ】Countries need to act urgently to achieve the UN Sustainable Development Goals
【報告書】SDG INDEX & DASHBOARDS
【機関サイト】Bertelsmann Foundation

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