世界大手製菓会社の米モンデリーズ・インターナショナルは2月23日、サステナビリティ観点から取り組んでいる活動「ココア・ライフ」の成果報告書を発表した。報告書によると、2012年から2015年までの間に、カカオ原産国6ヶ国で795コミュニティ、農業従事者76,700人に支援を行い、同社のカカオ生産量の21%が持続可能なサプライチェーンに組み込まれたという。
「ココア・ライフ」の対象は、ガーナ、コートジボワール、インドネシア、ドミニカ共和国、インド及びブラジルの6ヶ国。この活動の目的は、良質なカカオの産出や原産地の生産力向上に加え、若年層・環境・教育問題対策等、総合的支援によりカカオ農家の生活水準向上。さらに知識や技術を習得した農業従事者による自立的な地域社会の確立を目指している。企業と生産者がWin-Winの関係を築けるよう、2012年から10年間で約4億米ドルを投資し、20万人以上の農業従事者にトレーニングの機会を提供する予定だ。
今回の報告書によれば、ガーナでは、「ココア・ライフ」の対象地域社会では、活動実施前の2009年と比べ所得が3倍になったという。これは毎年49%増加した計算となる。また当該地域では産出量も従来の体制に比べ37%増加した。同社は最終的に全てのココアを持続可能な形で調達することを目標に掲げている。
【参照サイト】Mondelēz International comparte avances del programa de sustentabilidad Cocoa Life
【参考サイト】Mondelez International Reports Strong Progress in Cocoa Life Sustainability Program
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