米MSCIとそのESG調査機関であるMSCI ESG Research社は3月15日、2015年のESG関連売上が対昨年比で33%増加の3,800万米ドルに拡大、運用会社世界トップ50のうち47社を顧客としたことを発表した。売上の増加率は過去最高だという。
MSCIは機関投資家や事業会社向けにESGのための幅広いサービスを提供している。MSCIのESG格付サービスでは、独自の手法を用いて企業のESG度合いを格付している。今年3月にはファンドのポートフォリオ全体のESG評価するサービスも開始した。また、ファンドマネージャー向けにESG優良銘柄のみを集めたMSCI ESGインデックスの提供も行っている。その他にも、ESGスクリーニングを実施するためのツールや企業の炭素排出量を比較計測するツールの提供も行っている。ESGの専門チームによるリサーチ・コンサルティングのサービスもある。
昨年12のCOP21以降、ESG投資の世界的潮流は活発な様相を見せている。欧州ではESG投資に関する規制が進んでおり、アジアでは証券取引所のESG情報公開の動きも加速している。また、米国においてもERISA法におけるESG統合の法的見解が整理されるなど、今後も金融機関のESGの取り組みが増々高まっていく見込みだ。
MSCIの発表によると、以下の大手機関投資家が2015年に同社のESGサービスの活用を開始している。
- Allianz Group
- BMO Global Asset Management
- Environment Agency Pension Fund
- Kempen Capital Management
- Legal and General Investment Management
- M&G Investments’ Equities business
- Manulife Asset Management
- Mercer Investments
- Merrill Lynch
- Metzler Asset Management
- Morgan Stanley
- 野村アセットマネジメント
- Northern Trust Asset Management
- PIMCO
- Privatbank Berenberg (Joh. Berenberg, Gossler & Co. KG)
- Queensland Investment Corporation
- RBC Global Asset Management
- Sun Life Investment Management
【参照プレスリリース】Record Year of Growth for MSCI ESG
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