中国政府商務部傘下の中国外資企業協会は12月9日、「2015年中国外資企業CSR優秀事例」の発表会を北京で開催した。このイベントは2015年9月に同協会が募集を行い、外資企業の自主応募によって集められたものの中から、優秀事例を選抜したもの。同日開催された表彰式では、「発展戦略貢献部門」「パートナーシップ構築部門」「顧客リレーションシップ部門」「従業員部門」「環境部門」「コミュニティ部門」の6つの部門で、合計55社、64の事例が表彰された。
この表彰は昨年も実施されており、今年の受賞企業数は昨年に比べ8社増加。特に「従業員部門」と「環境部門」では大幅に増えた。受賞した外資企業の国数は18、Fortune500企業も14社と数多い。国籍別では米国企業が最も多く、日本企業ではキヤノン、富士フイルム、オムロン、ブラザー工業が授賞した。中国の経済界は国営企業を中心に動いているが、中国政府はとりわけCSRの分野では国営企業の取組に対して大きな課題感を抱いており、今回の外資企業の事例表彰は国内企業にとってのロールモデルを提示する狙いが伺える。今年新設された「発展戦略貢献部門」は政府の国家発展戦略をサポートする外資企業の事例にフォーカスを当てたもので、政府の政策目標に向けて外資企業の戦略を誘導していくという側面もありそうだ。
■ 発展戦略貢献部門
・キヤノン中国(日本)
・インテル中国(米国)
・メアリーケイ化粧品中国(米国)
・ライアン不動産(米国)
・Yangtze Optical Fibre and Cable(オランダ)
■ パートナーシップ構築部門
・アストラゼネカ中国(英国)
・キヤノン中国(日本)
・カーギル中国(米国)
・CPグループ(タイ)
・無限極中国(香港)
・ネスレ中国(スイス)
・クアルコム(米国)
・天津サンホープ保健用品(米国)
・浙江太古コカコーラ(米国)
■ 顧客リレーションシップ部門
・アッヴィ中国(米国)
・DSM中国(オランダ)
・イートン中国(米国)
・富士フイルム中国(日本)
・ハーティング珠海(ドイツ)
・プロロジス中国(米国)
・ユナイテッド・テクノロジーズ(米国)
■ 従業員部門
・ボッシュ中国(ドイツ)
・キヤノン中国(日本)
・コーヒークイーン上海(スウェーデン)
・ジョンソンエンドジョンソン(米国)
・LG化学(韓国)
・ニュースキン中国(米国)
・完美中国(マレーシア)
・鄭州・漯河太古コカコーラ(米国)
・ユニリーバ(英国/オランダ)
■ 環境部門
・アンハイザー・ブッシュ・インベブ中国(ベルギー)
・アシュランド中国(米国)
・クラランス化粧品上海(フランス)
・コカコーラ中国(米国)
・斗山中国(韓国)
・オムロン上海(日本)
・鄭州・漯河太古コカコーラ(米国)
・テトラパック中国(スウェーデン)
・Hua Yan Water中国(香港)
・UPMキュンメネ中国(フィンランド)
・ヴェオリア中国(フランス)
■ コミュニティ部門
・ヴェオリア中国(フランス)
・アムウェイ中国(米国)
・アシュランド中国(米国)
・ブラザー機械西安(日本)
・コカコーラ中国(米国)
・カミンズ中国(米国)
・プロロジス投資管理中国(米国)
・無限極中国(香港)
・ジーンズウェストインターナショナル香港(オーストラリア)
・ジェブセングループ(香港)
・ジョンソンエンドジョンソン(米国)
・李錦記中国(香港)
・LG電子(韓国)
・ミードジョンソン中国(米国)
・モンサント生物技術研究北京(米国)
・日本ペイント投資(日本)
・完美中国(マレーシア)
・宝健中国(香港)
・アジアシンボルグループ(シンガポール)
・ロシュ診断産品上海(スイス)
・シェフラーグレーターチャイナ(ドイツ)
・タイコエレクトロニクス上海(米国)
・ウィリアム・リグレー・ジュニア中国(米国)
【機関サイト】中国外商投资企业协会
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