米国サンフランシスコに本拠を置き、テクノロジーの力を活用して社会問題の解決に取り組んでいるTechSoupは11月18日、世界236の国と地域に対応した世界初のテクノロジー寄付プラットフォーム、TechSoup.Globalをローンチしたと公表した。
同プラットフォームには既に100万人以上のユーザーが登録しており、マイクロソフトやグーグルをはじめ、90社以上のテクノロジー企業が自社のソフトウェアやITソリューションなどをSBOs(Social Benefit Organizations:社会課題の解決を目的として活動している組織)に寄付提供している。同プラットフォームを活用することで、社会問題の解決に取り組む世界中のSBOsが、55億米ドルにおよぶテクノロジー寄付プログラムへのアクセスできるようになる。
プラットフォームは各地の言語に対応しており、SBOsの定義は各国によっても異なるもの、日本では一定の条件を満たした特定非営利活動法人、公営法人、社会福祉法人に対し、マイクロソフトやグーグル、アドビらの製品・サービスが寄贈されている。
TechSoup.Globalの運営はTechSoupと提携している世界63のローカル団体で構成されるTechSoup Global Networkが母体となっており、各国の提携ローカル団体はTechSoupのテクノロジー寄付プログラムに加え、アプリ開発コンテストや携帯電話のリサイクルプログラムなど、自身の支援プログラムもプラットフォーム上に追加し、SBOs向けに提供している。
今回のTechSoup.Globalのローンチにあたり、TechSoupのCEOを務めるRebecca Masisak氏は「TechSoup.Globalのローンチは、世界に約1,000万あるSBOsが発信力を手にし、自身の使命や地域社会が強く必要としている支援者とつながる手助けをする上で大きな一歩となる。プラットフォームがTechSoup Global Networkとの協働により運営されることで、地域に紐づき、グローバルにスケールするプログラムの共創やイノベーションが可能となり、それが草の根のインパクトを高めてくれる」と語る。
"Technology for Good"というTechSoupのキャッチコピーが示す通り、今や多くのテクノロジー企業が自社の技術を利益のためだけではなく社会のために活用しようと積極的に取り組んでいる。TechSoup.Globalはそうしたテクノロジー企業と、それらの技術を必要とするSBOsをつなげるマッチングプラットフォームとして大きな価値を発揮する。今後、各地域のプログラムがさらに充実していくことを期待したい。
【参考サイト】TechSoup.Global
【参照リリース】TechSoup Launches First Fully Global Tech Donation Platform
【団体サイト】TechSoup
【参考サイト】TechSoup Global Network
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