通信大手米AT&Tは11月18日、2025年までに同社の事業運営におけるカーボンフットプリントの10倍の炭素排出削減を実現するという目標を公表した。通信ネットワークの効率化や顧客向け低炭素ソリューションなど、同社のテクノロジーを活用した製品・サービスの提供を通じて大幅な炭素排出削減を目指す。
これはAT&Tが2025年までの長期サステナビリティ指針"Connect to Good"の中で定めた3つの重点領域のうちの1つ、「ネットワークと顧客」に関する目標だ。同社は上記の他に「サプライチェーン」「コミュニティ」の2点を重点領域と定めており、それぞれ同業他社との協働によりテクノロジー業界のサプライチェーンが環境・社会に与える影響を変革するサステナビリティ基準を開発、促進すること、米国内のスキルギャップ解消に向けてステークホルダーと協力し、高卒または高卒同等の取得率を60%まで引き上げることを具体的な目標として設定している。
AT&TのCSO(最高サステナビリティ担当責任者)を務めるCharlene Lake氏は「Connect to Goodは、ネットワークの力でよりよい未来を作るという我々のビジョンを示すものだ。目標の実現に向けて従業員や顧客、サプライヤー、そして地域社会と協働するにあたり、テクノロジーが我々を導いてくれるだろう」と語る。
同社は2025年までの上記3領域における目標の達成に向けて、2020年までのマイルストーン目標も含めたロードマップを作成し、公開している。米国最大手の通信インフラ企業として人々の日々の生活を支えているAT&Tが、テクノロジーの力を活かしてどのように環境と社会のサステナビリティを高めていくのか。今後の具体的な取り組みに期待がかかる。
【参考サイト】Connect to Good
【参考サイト】2025 Goals
【参照リリース】AT&T Commits to Goal Accelerating Technology’s Role in Reducing Carbon Emissions
【PDFダウンロード】AT&T’s roadmap to 2025 and Connect to Good
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