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【アメリカ】ウォルマート、過去10年間のサステナビリティ活動の成果を公表

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 小売世界最大手の米ウォルマートは11月17日、グローバル・サステナビリティ・マイルストーン・ミーティングを開催し、同社のサプライヤーおよびNPOらに対し、過去10年間にわたるサステナビリティ活動の進展状況を公表した。

 ウォルマートのCEOを務めるLee Scott氏が2005年にグローバル・サステナビリティ目標として「100%再生可能エネルギーによる事業運営」「廃棄物ゼロ」「人々と環境を持続可能にする製品の販売」という3つの野心的な目標を掲げて以降、同社は目標達成に向けてサプライヤーやNPO、政府らと協働して幅広くサステナビリティ活動に取り組んできた。

 その結果、同社は2010年に掲げていた「2015年末までにグローバルのサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量を2000万トン削減する」という目標を達成し、現在までに既に2820万トンの温室効果ガス排出の削減に成功した。

 また、同社は2005年に掲げていた「2015年末までに輸送効率を2倍にする」という目標も達成し、この輸送効率上昇に向けた取り組みにより今年度だけでも2005年と比較して約10億ドルのコスト削減、65万トンのCO2排出削減を実現したという。

 さらに、ミーティングの中では野生生物保護に向けたコミットメントも拡大し、今後10年間で野生生物保護に取り組むAcres for Americaに3500万米ドルを支援することも公表した。

 そして、「人々と環境を持続可能にする製品の販売」という点でも同社の進展は目覚ましい。ウォルマートは持続可能な食料システムの実現にコミットし、「食品の低価格化」「食品へのアクセス向上」「より健康で食べやすい」「サプライチェーンにおける安全性と透明性の向上」という4点を重点ポイントに設定して取り組んできた。

 その結果、顧客に対して健康な食品をより低価格で提供するために、生鮮食品において年間10億米ドルを節約するといった目標や、2011年に掲げた食品に使用されるナトリウムを25%、砂糖を10%削減するという目標なども達成している。

 今や世界最大の小売企業として、サプライチェーンを通じて世界中に多大な影響力を持つにいたったウォルマート。同社はEDLP(Every Day, Low Price)という理念とサステナビリティ戦略を統合し、サプライヤーと協働しながら「持続可能な製品」を「低価格」で消費者に提供するという非常に難しい課題に取り組んできた。その結果として同社が過去10年間で生み出してきた成果は非常に大きいが、次の10年間ではさらなる進化を期待したい。

【参照リリース】Walmart Marks Fulfillment of Key Global Responsibility Commitments
【参考サイト】Fall Sustainability Milestone Meeting

(※写真提供:Niloo / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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